「博士、コーチングは宗教ですか?」
とある企画会議の席で、新人スタッフが苫米地博士に質問をしました。その場にいた者は全員が呼吸を止め、血の気が顔から失われていきます。
そう、それは誰もが思っていたこと。
コーチングは一種の宗教ではないか。
宗教モデルを現代風にアレンジしたものがコーチングではないのか。
実際に、苫米地博士は仏教の僧籍を持っているし、、、。
この疑問は誰もが心に思っていたことですが、スタッフたちの中では絶対に触れてはいけないタブーになっていました。コーチングは苫米地博士が10年以上も力を注いで育ててきたものです。それを宗教と指摘するなど、できるはずがありません。
ところが、何も知らない新人がそれを口にしてしまったのです。幸いだったのは、その新人スタッフに空気を感じる能力があったこと。一瞬で変わった会議室の雰囲気に自分の過ちに気づき、それ以上の発言は続けませんでした。
会議室は静まりかえっています。
誰も苫米地博士に顔を向けることができません。
この凍り付いた場を動かすことができる人物は一人だけ。
「分かった。じゃあ、その話をしようか」
急転直下。この苫米地博士の言葉で、今回のDVDの企画が決定したのです。