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鎌田由美子・イスラーム美術の世界 [ 7/4 講義 ]|WHITE ROOM

学校で使用されている「美術(アート)」の教科書は、日本と欧米では大きく違っている。日本の「美術」の教科書は厚さが薄い。そしてなによりアートは自由に見ることが大事だと書いてある。

一方、欧米の「アート」の教科書は分厚い。それは「アート」=「美術史」だからだ。現代美術の最前線の作品の背後にはラスコー洞窟の絵からはじまるギリシア・ローマ、キリスト教、ルネッサンス、印象派などなど膨大なヒストリーとコンテクストがあり、それをどれだけ感受できるのかが重要で、それこそが教養の基準とされている。

それは日本の教科書では学べない。美術史を知らないから、いつまでたってもリテラシーが確立せずに、あいちトリエンナーレ問題などさまざまな事件が起こってしまう。

ホワイトルームでは、アートのリテラシーを確立するため、最前線にいるトップクラスの研究者によって、大学半期分の授業を2日の集中講義で行います。
※本講義は、【1日集中講義】です。

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[日程]
2021年7月4日(日)
※ 10:00〜17:45を予定しています。
※ 本講義は【1日集中講義】です。

[受講料]
10,000円(税込)

[会場]
東京都渋谷区道玄坂1-20-9
寿パークビル2F・WHITE ROOM

[会場受講定員]
20名
※ 会場受講は定員に到達し次第、募集を終了します。

[オンライン受講]
※ ご来場でのご受講、オンラインでのご受講で受講料は変わりません。
※ オンラインでのご受講をご希望の方は、申込みフォームで「オンラインでの受講を希望」を選択してください。


[シラバス]
「イスラーム美術」は、宗教美術(モスクや、コーラン写本など)と世俗美術(アルハンブラ宮殿や、挿絵入り物語写本など)の両方を含みます。その点が「キリスト教美術」や「仏教美術」と大きく異なります。広大なイスラーム圏では、各地の美術伝統と、イスラームが合わさって、独特の美しさと魅力を持つ美術工芸品が生み出されてきました。本講では、イスラーム美術と西洋、日本とのかかわりを考察することを通じて、華やかなイスラーム美術の世界をご紹介します。

7/4(日)10:00〜17:45

10:00〜11:30 第1講 イスラーム美術とは何か イスラーム圏では魅力的な美術工芸品が数多く生み出されました。本講ではイスラーム美術の定義、イスラームと絵画とのかかわりについて解説したうえで、イスラーム圏で発展した写本絵画や書、テキスタイル、陶器、金工、ガラスなどについて概観します。あわせて、ビザンティン美術、サーサーン朝美術からの影響を中心に、イスラーム美術が発生した時代背景について考察します。
11:45〜13:15第2講 イスラーム美術とヨーロッパのかかわりイスラーム圏の美術品は、長らくヨーロッパの人々の憧れの対象でした。そのため、十字軍により中東を訪れた人々は、現地の優れた工芸品を持ち帰り、教会に寄進しました。また14世紀以降、イタリアを通じてもたらされたイスラーム美術品は、ヨーロッパの美術工芸に大きな影響を与えました。本講では、イスラーム美術がヨーロッパにどのように受容され、インパクトを与えたのかについて見ていきます。
14:30〜16:00第3講 世界を魅了したイスラーム・テキスタイルイスラーム圏で生み出されたさまざまな種類のテキスタイルやカーペットは、その技術的な卓越と美しさから世界的に有名です。本講では、トルコ、イラン、インドで織られたテキスタイルやカーペットについて概観すると同時に、それらがヨーロッパの人々にも高く評価されてきた様子について見ていきます。
16:15〜17:45第4講 イスラーム美術と日本イスラーム圏で作られた美術品は、貿易や外交を通じて日本にももたらされました。豊臣秀吉がペルシアのテキスタイルを陣羽織に仕立てたことはよく知られています。また江戸時代には、オスマン・トルコの陶器を使用していた大名もいました。京都祇園祭の山鉾を飾るペルシアやインドの絨毯は、江戸時代にオランダ東インド会社が持ってきたものです。本講ではイスラーム美術と日本のかかわりについて見ていきます。

鎌田由美子(かまだ・ゆみこ)
慶應義塾大学経済学部准教授。美術史学専攻(イスラーム美術史)。2002年、慶應義塾大学文学部哲学科美学美術史学専攻卒業。2004年、東京大学大学院人文社会系研究科美術史学修了、同年ニューヨーク大学美術研究所博士課程に留学。2008-2010年メトロポリタン美術館ホイットニー研究員。2011年ニューヨーク大学美術研究所より博士号取得。早稲田大学高等研究所を経て2017年より現職。著書『絨毯が結ぶ世界―京都祇園祭インド絨毯への道』(2016年、名古屋大学出版会)などの業績により2018年、日本学士院学術奨励賞、日本学術振興会賞、大平正芳記念賞を受賞。

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★ 講義終了後に質疑応答を兼ねた茶話会を予定しております。
★ 参加を希望される方は、そのまま会場にお残りください。
★ 茶話会は新型コロナウィルスの感染拡大状況によっては中止とさせていただきます。その際は当日ご案内させていただきますので、ご了承ください。


オンライン講義について
★ ご来場でのご受講、オンラインでのご受講で受講料は変わりません。
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WHITE ROOMとは
今や日本を代表する場所である渋谷スクランブル交差点。そこを見下ろすようにある井の頭線ホームに向かうブリッジには岡本太郎「明日の神話」があり、夜、ブリッジからスクランブル交差点を見下ろすと、ガラス越しに「明日の神話」とスクランブル交差点を行き交う人や車が重なって見える。その情景は、311からコロナ禍に至る災間という時代を象徴するように、まるでそこがゴッサムシティの一角であり、渋谷駅前という谷に、ホアキン・フェニックス演じるジョーカーのように踊りながら落ちてくる人々が行きかっているように見える……。
スクランブル交差点から109を斜めに見て道玄坂を登りきったところにホワイトルームはあります。まっしろに塗りたくられた部屋には、4Kのプロジェクターが備え付けられており、そこでは世界の最前線のアート画像が珠玉の解説とともに見ることができます。

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新型コロナ感染症対策につきまして
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※ ご入場時にスタッフによる検温を実施させていただきます。37.5度以上の発熱がある方は、ご入場をお断りさせていただきます。
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WHITE ROOM STAFF
主宰:穂原俊二(転石堂書店)
岩根彰子/木村奈緒
木村瞳/安藤卓也(CYZO)

TITLE DESIGN
羽良多平吉


協賛

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