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森川嘉一郎・おたく文化史[ 10/31 講義 ]|WHITE ROOM

学校で使用されている「美術(アート)」の教科書は、日本と欧米では大きく違っている。日本の「美術」の教科書は厚さが薄い。そしてなによりアートは自由に見ることが大事だと書いてある。

一方、欧米の「アート」の教科書は分厚い。それは「アート」=「美術史」だからだ。現代美術の最前線の作品の背後にはラスコー洞窟の絵からはじまるギリシア・ローマ、キリスト教、ルネッサンス、印象派などなど膨大なヒストリーとコンテクストがあり、それをどれだけ感受できるのかが重要で、それこそが教養の基準とされている。

それは日本の教科書では学べない。美術史を知らないから、いつまでたってもリテラシーが確立せずに、あいちトリエンナーレ問題などさまざまな事件が起こってしまう。

ホワイトルームでは、アートのリテラシーを確立するため、最前線にいるトップクラスの研究者によって、大学半期分の授業を2日の集中講義で行います。
※本講義は、【1日集中講義】です。

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[日程]

※ 新型コロナウィルスの感染拡大状況を鑑み、延期としておりましたが、下記の日付にて募集再開いたします。

2021年10月31日(日)
※ 10:00〜17:45を予定しています。
※ 本講義は【1日集中講義】です。

[受講料]
10,000円(税込)

[会場]
東京都渋谷区道玄坂1-20-9
寿パークビル2F・WHITE ROOM

[会場受講定員]
30名
※ 会場受講は定員に到達し次第、募集を終了します。

[オンライン受講]
※ 本講義はオンライン受講はありません。会場受講のみとなります。


[シラバス]
日本のマンガ・アニメ・ゲームは、美少女キャラクターの絵柄をはじめ、国際的に独特と見なされるような、作風や様式を発達させてきました。その背景や要因は多岐にわたりますが、中でも特徴的な過程の一端に、日本において、マンガ・アニメ・ゲームにまたがるサブカルチャーの一角が、「おたく」という人物像と強い結び付きを形成したことが見出されます。「おたく」という言葉が1983年に作られてから、すでに38年が経過しました。その間、この結び付きによってさまざまな相互作用が「おたく」とマンガ・アニメ・ゲームとの間に引き起こされ、その社会的なイメージや文化としての扱われ方も、大きく流転しました。
本講では、この結び付きや流転、そして独特な様式の発達の過程をたどり、文化や表現、様式と、社会や市場、さらには権威や権力との、複合的かつ複雑な関係の一断面に、光を当てます。

10月31日(日)10:00〜17:45

10:00〜11:30 第1講 「おたく」と「クールジャパン」 1983年における「おたく」という蔑称の誕生から、1989年の幼女連続誘拐殺人事件報道による人口膾炙を経て、その「おたく」とイメージ的に結びつけられてきたサブカルチャーが「クールジャパン」などの額縁に入れられて公的利活用に供される状況にいたるまで、「おたく」と「おたく文化」の流転をたどります。
11:45〜13:15第2講 「おたく」とアニメ「おたく」と称されることになる人物像とアニメとの、イメージ的な結び付きの形成過程を、『ヤマト』『ガンダム』『マクロス』という3作品にまたがる変化を中心にたどります。
14:30〜16:00第3講 「おたく」と美少女「おたく」とアニメとの結び付きを通して発達したさまざまな表現や様式の中から、美少女キャラクターの絵柄に焦点を合わせ、マンガ、アニメ、ゲーム、さらにはライトノベルなど、さまざまな媒体にまたがって浸透し、そこに文化的アイデンティティが仮託されていった過程をたどります。
16:15〜17:45第4講 「おたく」と秋葉原「おたく」という人物像と、秋葉原という都心部の街が結び付き、特有の美少女キャラクターの絵柄で街の風景が彩られ、街のイメージが大きく様変わりしていった過程をたどります。

森川嘉一郎(もりかわ・かいちろう)
明治大学国際日本学部准教授。早稲田大学大学院修了(建築学)。ヴェネチア・ビエンナーレ第9回国際建築展日本館展示「おたく:人格=空間=都市」(星雲賞)、「吾妻ひでお美少女実験室」展、「『リトルウィッチアカデミア』とアニメミライ~等身大原動画でみる作画の魔術~」展、ジャポニスム2018の一環としてパリで開催された「MANGA⇔TOKYO」展などでキュレーターを務める。著書に『趣都の誕生 萌える都市アキハバラ』(幻冬舎)など。

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★ 講義終了後に質疑応答を兼ねた茶話会を予定しております。
★ 参加を希望される方は、そのまま会場にお残りください。
★ 茶話会は新型コロナウィルスの感染拡大状況によっては中止とさせていただきます。その際は当日ご案内させていただきますので、ご了承ください。

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※ 新型コロナウィルスの感染拡大状況を鑑み、延期としておりましたが、募集再開いたします。

WHITE ROOMとは
今や日本を代表する場所である渋谷スクランブル交差点。そこを見下ろすようにある井の頭線ホームに向かうブリッジには岡本太郎「明日の神話」があり、夜、ブリッジからスクランブル交差点を見下ろすと、ガラス越しに「明日の神話」とスクランブル交差点を行き交う人や車が重なって見える。その情景は、311からコロナ禍に至る災間という時代を象徴するように、まるでそこがゴッサムシティの一角であり、渋谷駅前という谷に、ホアキン・フェニックス演じるジョーカーのように踊りながら落ちてくる人々が行きかっているように見える……。
スクランブル交差点から109を斜めに見て道玄坂を登りきったところにホワイトルームはあります。まっしろに塗りたくられた部屋には、4Kのプロジェクターが備え付けられており、そこでは世界の最前線のアート画像が珠玉の解説とともに見ることができます。

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新型コロナ感染症対策につきまして
※ 新型コロナ感染症対策のため、マスク着用でのご入場と会場入口での消毒をお願いいたします。
※ ご入場時にスタッフによる検温を実施させていただきます。37.5度以上の発熱がある方は、ご入場をお断りさせていただきます。
※ 講義間の休憩中に換気を行いますので、ご協力をお願いいたします。

WHITE ROOM STAFF
主宰:穂原俊二(転石堂書店)
岩根彰子/木村奈緒
木村瞳/安藤卓也(CYZO)

TITLE DESIGN
羽良多平吉


協賛

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