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加治屋健司・日本現代美術概論 [ 4/17-18講義 ]|WHITE ROOM

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[日程]
2021年4月17日(土)/18日(日)
※ いずれも10:00〜17:45を予定しています。

[会場受講定員]
30名【締め切りました】
※ 会場受講は定員に到達し次第、募集を終了します。【締め切りました】

[オンライン受講]
※ ご来場でのご受講、オンラインでのご受講で受講料は変わりません。
※ オンラインでのご受講をご希望の方は、申込みフォームで「オンラインでの受講を希望」を選択してください。

[受講料]
一般:15,000円(税込)
学割:10,000円(税込)
※ 学割ご利用の方は、当日受付で学生証の提示をお願いいたします。

[会場]
東京都渋谷区道玄坂1-20-9
寿パークビル2F・WHITE ROOM


[シラバス]
この講義では、第二次世界大戦後の日本で作られた美術についてお話しします。「現代美術」の範囲は時代とともに変化しており、近年では1990年代以降の美術を指すことが多くなっていますが、そうした現代美術が日本でどのような経緯で生まれたのかも含めて、1945年以後の日本美術の流れを概観します。作家が何を考え、どんな作品をつくったのか、どのように解釈・評価されているのか、その作品は、社会や政治、海外の動向とどのように関係しているのか。日本における現代美術の基本を学び、これからも生まれ続ける美術を理解するために必要な基本的な知識を得てもらえればと思います。

4/17(土)10:00〜17:45

10:00〜11:30 ① 戦後直後の美術と社会 1945年から1955年にかけての美術の流れを学びます。この時期の美術は、社会との密接な関係をもつものが少なくありません。戦争やその後の連合国の占領は美術家にどのような影響を与えたのかを考えながら、絵画を中心に当時の美術を見ていきます。美術制度の再編や新しい美術批評の動向についても触れます。
11:45〜13:15 ② 実験工房と具体美術協会 1950年代前半、東京で実験工房、関西で具体美術協会が結成されます。実験工房は、科学技術への関心を持ち、芸術諸ジャンルを横断する活動を行ったのに対して、具体美術協会は、身体の身振りを伴い、芸術の境界に触れる作品を手がけました。この二つの対照的な芸術家グループの活動を見ていきます。
14:30〜16:00 ③ 反芸術とハイレッド・センター 1960年代前半は、読売アンデパンダン展を主な舞台に、従来の芸術を否定する反芸術が注目を集めました。そのなかで生まれたグループがハイレッド・センターです。戦争の記憶やそれを払拭しようとする東京五輪との関わりを見据えつつ、同時代の海外の動向も参照しながら、彼らの実験的な活動を見ていきます。
16:15〜17:45 ④ インターメディアと大阪万博 1960年代後半には、ジャンル横断的な活動に対する関心が高まり、科学技術を用いた試みも多く行われました。インターメディアと呼ばれる芸術の運動は、多くの芸術家が参加した1970年の大阪万博で頂点に達しますが、それは前衛を終わらせることにもなりました。この動向に関わった美術家や建築家の作品を考えます。

4/18(日)10:00〜17:45

10:00〜11:30 ⑤ もの派と1970年代の美術 1960年代末に登場したもの派は、自然や人工の素材をほぼそのまま用いた作品で知られています。1960年代の高松次郎のトリックを用いた作品など、もの派が生まれた背景を踏まえつつ、もの派の作品と思想についてお話しします。1970年代の内向する美術について、絵画への回帰も含めて見ていきます。
11:45〜13:15 ⑥ 関西ニューウェーブとニューペインティング 1980年代は、欧米における新表現主義の高まりとともに、日本でも、関西ニューウェーブやニューペインティングと言われる表現主義的な活動が盛んになりました。1980年代のポストモダン文化との関係も検討しながら、主な作家の活動を見ていきます。この頃から顕著になる日本現代美術の国際進出についても触れます。
14:30〜16:00 ⑦ ネオポップとマイクロポップ 1990年代には大衆文化からの影響を隠さない作家たちが登場し、2000年代に入ると日常の事物や経験を踏まえて制作する作家たちの活動が注目を集めます。1960年代のポップ・アートや海外の動向とも比較しながら、ネオポップとマイクロポップと呼ばれるふたつの動向についてお話しします。
16:15〜17:45 ⑧ 311以後の美術 東日本大震災以後、社会との関わりをテーマとする美術作品が数多く発表されています。また、美術が社会的な話題になることも目立つようになりました。しかし、美術と社会の問題は、それ以前から長年にわたって作家や批評家が取り組んでいます。そうした歴史的な経緯を振り返りつつ、ソーシャリー・エンゲージド・アートと呼ばれる国際的な動向とも比較しながら、現代日本における美術と社会の問題を考察します。

加治屋健司(かじや けんじ)
東京大学大学院総合文化研究科教授。東京大学芸術創造連携研究機構副機構長。日本美術オーラル・ヒストリー・アーカイヴ代表。表象文化論・現代美術史。1971年生まれ。東京大学教養学部卒業。ニューヨーク大学大学院美術研究所博士課程修了。PhD(美術史)。著書に『アンフォルム化するモダニズム カラーフィールド絵画と20世紀アメリカ文化』(東京大学出版会、近刊)、編著に『宇佐美圭司 よみがえる画家』(東京大学出版会、近刊)、共編著に Shaping the History of Art in Southeast Asia, Art Studies, no. 3 (Tokyo: Japan Foundation Asia Center, 2017)、From Postwar to Postmodern, Art in Japan 1945-1989: Primary Documents (New York: Museum of Modern Art, 2012)、『中原佑介美術批評選集』全12巻(現代企画室+BankART出版、2011年―)、など。
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★ 2日目の講義終了後に質疑応答を兼ねた茶話会を予定しております。
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★ 茶話会は新型コロナウィルスの感染拡大状況によっては中止とさせていただきます。その際は当日ご案内させていただきますので、ご了承ください。


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WHITE ROOMとは
今や日本を代表する場所である渋谷スクランブル交差点。そこを見下ろすようにある井の頭線ホームに向かうブリッジには岡本太郎「明日の神話」があり、夜、ブリッジからスクランブル交差点を見下ろすと、ガラス越しに「明日の神話」とスクランブル交差点を行き交う人や車が重なって見える。その情景は、311からコロナ禍に至る災間という時代を象徴するように、まるでそこがゴッサムシティの一角であり、渋谷駅前という谷に、ホアキン・フェニックス演じるジョーカーのように踊りながら落ちてくる人々が行きかっているように見える……。
スクランブル交差点から109を斜めに見て道玄坂を登りきったところにホワイトルームはあります。まっしろに塗りたくられた部屋には、4Kのプロジェクターが備え付けられており、そこでは世界の最前線のアート画像が珠玉の解説とともに見ることができます。

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